オール電化VSガス問題決着

家づくり日誌

こんにちは、ふみたです。


このモヤモヤした気持ちで終わった2回目の打ち合わせから次の打ち合わせまでの一週間は怒涛の期間となりました。

というのも、

前回の打ち合わせではオール電化にするかガスにするかという基本中の基本を決めきることができず、それ以外に決めなければいけない事が決められない、という事態になってしまいました。

その答えを出すために色々な事を調べ、嫁さまと衝突しつつ悩みぬいた一週間となったからです。

今回は

オール電化VSガスにおいて我々が出した答え

をご紹介いたします。

オール電化住宅orガス住宅で悩んでいる方

乾燥機の選定で悩んでいる方

ぜひ最後までご覧ください。


事の発端と経緯

そもそもこの問題の発端は

オール電化住宅で乾太くんを使いたい

というわがままから始まりました。

ガス衣類乾燥機【乾太くん】の疑問をぶつけてみました

この動画を見てからその計画を考え始めたのですが、最初はガス菅は敷地までは来てるし一か所で使うための工事くらいそんなにかからないでしょと考えていました。

ところが前回の打ち合わせで想定していた額の倍ほどかかることがわかり、その金額に打ちのめされた我々は、乾太くんを諦めるかオール電化を諦めるかという決断を迫られておりました。

そのままオール電化+ガス工事+乾太くん導入となると予算の多くを使ってしまい、断熱性を上げるためのオプションやその後のインテリア打ち合わせで使えるオプション予算はおろか、新居でつかう家具や家電にまで影響を与えてしまうことになります。

またその決断をしないと費用のかかる他のオプションが決められないということと、給湯器の設置場所などの事からお家の配置が決められないという事態になっていました。

オール電化+ガス工事(乾太くん導入)に決定

結論から言うと我々はオール電化住宅にガス工事を追加で行う事にしました。


様々な試算や推測の結果、このような理由から総合的に判断しました。

乾太くんの実際の生涯コストはヒートポンプ式洗濯乾燥機を下回る?

オール電化の光熱費削減効果はガス工事費用の元を取ることが出来る?

将来エネルギーコストが爆発的に上がった時にオール電化の方がリスクが少ない?

乾太くんの実際の生涯コストは?

まず乾燥機の選定という所で乾太くんにするかヒートポンプ式洗濯乾燥機にするかを考えました。

そもそも乾太くんよりもヒートポンプ式洗濯乾燥機の方が魅力的!となればこれほど簡単に解決できることはありません。

とはいえ使用感や洗濯物の仕上がりはネットで評判を見ても様々な意見がありますし、好みは使ってみないとわかりません。

ですのでその2つの乾燥機の生涯コスト(エネルギーコストと設備コスト)を比較してみました。


こちらの記事でご紹介したように、ヒートポンプ式洗濯乾燥機はエネルギーコストが低いため生涯コストにおいても一番低くなるという試算をしましたが、これはどの乾燥機も寿命を10年とした場合の試算です。

ヒートポンプ式洗濯乾燥機の本体価格は乾太くんの倍ほど(場合によっては倍以上)しますので、もしヒートポンプ式洗濯乾燥機の寿命がもっと早くに訪れる場合は生涯設備コストが大幅に増加するというリスクが高くなります。

また、乾太くんには家庭用と比べて耐久性が3倍にアップされた業務用仕様があります。

だからといって10年→30年使えるということではないと思いますが、業務用にすることで生涯の交換頻度を少なくとも1~2台分減らすことが出来るのではないかと思います。

そうなると試算した生涯コストは逆転し乾太くんの方が低くなるのではないかと考えた結果、乾燥機は乾太くんを採用することにしました。

オール電化の光熱費削減効果はガス工事費用の元が取れる?

乾太くんを導入することが決まれば次はオール電化住宅(エコキュートとICクッキングヒーター)ガス住宅(エコジョーズとガスコンロ)のどちらかを決めます。

それにあたってはガス工事にかかる費用をオール電化にすることで抑えられるエネルギーコストの差で元が取れるかどうかで考えました。

そのためにオール電化住宅とガス住宅のエネルギーコストの違いを調べました。

年間エネルギーコストはオール電化住宅の方が安い

引用:関西電力


関西電力の試算した年間エネルギーコストはそれぞれ、

①オール電化住宅:182900円

②ガス住宅:246000円

こちらによるとガス住宅のエネルギーコストに比べて、オール電化住宅のエネルギーコストは年間約6万円下がる試算になっています。

しかしガス住宅にした場合は上記試算の従来型ガス給湯器ではなくエコジョーズというガス消費量を10%~15%抑えられる給湯器になりますので実際この差はもっと縮まるはずです。

引用:大阪ガス

こちらの大阪ガスの試算によると従来型給湯器を使用した場合(一番左)とエコジョーズを使用した場合(一番右)のガス料金の差は28000円と約25%下がっています

これを先程の関西電力の試算にあてはめて計算したガス住宅のエネルギーコストは③220500円になり、①と③の差は37600円となります。

乾太くん使用のためのガス料金を加算し年間エネルギーコストの差を算出

上記試算には乾太くんを使用するためのガス料金を含んでいないのでそれも加算して考えたいと思います。

引用:大阪ガス 一般料金より


オール電化住宅でガスを使用するためには基本料金と使用したガスの量に応じた料金が追加でかかります。

乾太くん8kgの一回のガス使用量は4.65kW≒0.36㎥

毎日使ったとして一ヶ月で約10.9㎥ですので月のガス料金は基本料金を合わせて約2430円。

年間のガス料金は約④29160円となりますので、こちらを先程のオール電化住宅のエネルギーコスト①に加えると⑤212060円となります。

一方、ガス住宅で乾太くんを使う場合は追加で基本料金はかかりませんし、ガスの使用量に応じてかかる調整単位料金も一般料金よりも安くなるはずです。

4~11月を61.9円12~3月を115.6円(2020年11月/床暖料金エコジョーズプラン)として計算すると一年間の料金は⑥10438円となります。④のオール電化で乾太くんを使った場合のガス料金と比べると約1/3です。

⑥を③に加えた金額がガス住宅で乾太くんを使用した場合の年間エネルギーコスト⑦230938円となります。

結果、212060円(オール電化住宅で乾太くん使用)と⑦230938円(ガス住宅で乾太くん使用)の差は18878円となりました。

この差だとガス工事にかかる費用は約13年で元が取れる計算になります。

良くも悪くもこの試算通りに行くとは思いませんが、長い目で見ると元が取れるほどのエネルギーコストの削減は期待できそうです。



将来のエネルギーコストは?

エネルギーコストは今後確実に上昇する

菅総理大臣が2020年10月26日に行った所信表明演説では2050年に温室効果ガスをゼロとする事が宣言されました。

温室効果ガスの一つであるCO2はエネルギーを使ったり作り出す過程でも排出されることから今後、再生可能エネルギーの促進や火力発電による電力や天然ガスなど化石燃料を使ったエネルギーの使用に対しての価格が上昇するまたは、排出するCO2に応じて税金がかかるようになるということが考えられます。

使う量は同じなのに今より2倍、3倍の光熱費がかかるようになったら死活問題ですね。

そうなった時に個人レベルで出来る事といえばエネルギーの自給自足が出来るようにしておくこと、つまり太陽光発電などのシステムを備えておく事です。

太陽光発電システムを備えることが出来れば、電気をエネルギーとして使う設備は火力発電等により供給される電力の量を減らして使うことが出来ます。蓄電池を備えるなど使い方によってはその量を限りなくゼロに近づける事も出来ると思います。

つまり電気を使う設備は電力会社から供給される電気の料金が上がったとしても、自給自足により負担を増加させない事が可能だという事です。

ガス設備は自給自足による使用が出来ない

ガスのCO2排出量は電気に比べて少ないとはいえ、今後エネルギーコストが上がらないとも限りません

もしガスを使うために必要なコストが上昇した場合、ガス設備はエネルギーの自給自足によって使用する事が出来ないためその分の費用を支払って使っていくことになります。

間違いなくコストが上がるであろうエネルギーは電気なのですが、自給自足による負担の軽減ができるのもまた電気という事を加味しオール電化住宅にすることにしました。


オール電化VSガスまとめ

拙い試算や推測ではありましたが、私がオール電化住宅にし乾太くんの導入を決めた理由でした。

乾太くんの設備コストやオール電化のエネルギーコストは試算はしたものの絶対にそうなるとは限りません。なので本当にこれで大丈夫か?という不安もすでにあります。

最終的に自分自身を納得させられるのはそういった試算や推測によるものではなく、実際に使ってみてからだと思います。

できあがったお家に住み始めてからもしかしたら大満足するかもしれませんし、後悔するかもしれません。

この決断が我々の望むものになったのか、それはその時が来たらまたご紹介しようと思います。

次回は3回目から最終打ち合わせの模様結局ガス工事することにして予算大丈夫?の件についてご紹介いたします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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