~洗濯は家を建てる前から始まっている~バルコニーだけじゃない洗濯物の乾かし方・自然乾燥編

住宅豆知識

こんにちは、ふみたです。

今回は毎日行う家事の一つである洗濯についてです。

私たちが家を建てるにあたって、洗濯については(嫁さんの意向で)相当なこだわりがありました。

毎日行う家事だから効率が悪いのはダメ

身につける衣服や体に触れるタオルはキレイに洗濯できて干せないとダメ

光熱費や設備費用が高くなってしまうのもダメ

そのような事もあり洗濯と乾燥方法については間取り導入設備光熱費についていろいろなパターンでの検討を重ねてきました。

今回は私が自身の家づくりを行う過程で知った洗濯物の乾かし方とそれに必要な費用、その方法のメリット、デメリットをご紹介します。

これから間取りや洗濯設備の導入の検討をされる予定の方

現在の洗濯方法で効率や光熱費などに不満がある方

是非最後までご覧ください。

自然乾燥のメリット・デメリット

今回は自然乾燥編ということで、ご紹介する乾燥方法は次の3つです。

バルコニー

サンルーム

室内干し

上記のすべてに共通するメリットが

乾燥のための光熱費がかからない

もちろんサーキュレーターなどをあてる事でかかる電気代はありますが、乾燥機など熱を生み出して使用する場合の光熱費と比べると微々たるものです。

ちなみにサーキュレーターにかかる電気代は1時間あたり1円以下1ヶ月毎日8時間使用したとしても250円以下となります。

逆にデメリットは

乾くまでに時間がかかる

という事です。一般的に自然乾燥は晴れた日に外干しをする場合、気温の高い夏なら3時間気温の低い冬だと6時間ほどはかかると言われます。干してしまえば乾くのを待つだけじゃん、と言われそうですが洗濯物の量が多い家庭連日着る必要がある服を選択する場合などは間に合わない場合があります。

また晴れていない日や室内干しをする場合はさらに時間がかかってしまいます。

バルコニー

メリット:追加でかかる費用がない(場合が多い)

建売の戸建て住宅には元々付いている場合が多いのでバルコニーを設けるからといって費用が追加になることは無いです。ですので多くの住宅にとっては一番コストをかけずに済む洗濯の干し方と言えるでしょう。

ただし自身で仕様を決めることの出来る注文住宅の場合、バルコニーをつけないという事も可能です。

その場合建築コストを下げられるだけでなく、将来バルコニーの防水加工が劣化した時にかかる工事費用や雨漏りのリスクをなくすことができます。

注文住宅で洗濯干しのためにバルコニーを設ける場合は設置にかかる費用と数年ごとに訪れるメンテナンス費用が追加で必要と言えるかもしれません。

我が家の場合、バルコニーを設ける場合と設けない場合で約50万円の差がありました


デメリット:外気の影響を受ける

外に干すという事は外気の様々な影響を受けます。気温の違いによって乾燥時間が長かったり短かったりするぐらいならまだ許すことができますが、お家の外には洗濯物にとって様々な問題があります。

雨が降ってしまったためせっかく干したのにもう一度洗濯しなおすことに

風が強く干したものが飛んで行ってしまった

花粉や黄砂、化学物質、虫などが付いてしまう

といった事が起こり得ます。

例えば夏の夕立など突然の雨晴れて乾燥した日の花粉など洗濯干しに適した日に限ってこういったマイナス要素も起こりやすいです。そう考えると安心して外に干しておける時期は結構限られるかもしれません。

デメリット:持ち運びの手間

バルコニーは2F以上にあると思いますが、洗濯機が1Fにある場合は洗った洗濯物を2Fまで持っていく必要があります。水分を含んだ洗濯物は意外と重たいです。また、

子どもが運動部に入り洗濯量が増えた

歳をとって足腰を悪くしてしまった

このように今は大丈夫でも、状況次第では今後毎日行う事が大変になる可能性もあります。バルコニーと同じ階に洗濯機を置く計画であればその手間は軽減されます。

バルコニー総評

元々バルコニーが付いている住宅であればその費用はかからないが、注文住宅の場合はそうとも限らない

急な雨や強風、花粉や化学物質の影響を受けてしまう

1F→2Fの洗濯干し動線をよく考えて


サンルーム

メリット:バルコニーのデメリットを解消

バルコニーの自然環境や外気の変化の影響を受けるというデメリットを解決した物干しスペースです。

屋根や壁はガラスやポリカーボネートといった透明な素材で出来ており、閉めていても太陽の熱を受けることができるので外気の影響を受けることなく洗濯物を乾かす事ができます。

また物干しとしてだけでなく、扉を開ければテラスのように開放的な外とつながる空間として使う事も出来ます。

1Fに設置した場合物干しのために階段を上がる必要がなくなるため、バルコニーと比べると効率も良くなります。

デメリット:費用が高額

サンルームは大きさや仕様にもよりますが、1.5間x6尺(約5㎡)の大きさで工事費を合わせて約60万円ほどのようです。

最低でも15年ほどは使う事ができるとの事ですので、少し長く見て25年後に一度交換をすると考えると撤去費用等も含むと50年間の生涯コストは150万円ほどでしょうか。

注文住宅でバルコニーを設けるより少し高額になるという所だと思います。

ちなみにサンルームを設ける場合は住宅建築の工程ではなく外構工事の工程で行います。サンルームの費用は外構の予算で行う事になりますのでトータルの資金計画において注意が必要です。

デメリット:設置スペースが必要

引用:LIXIL サニージュより

サンルームを作るには土地の大きさも必要です。

画像のようなサンルームをつくろうと思うとお庭の広さをそれなりに確保しないといけません。全面道路や隣地に近い場合は中の洗濯物が丸見えになってしまいます。

サンルーム総評

バルコニーのデメリットである外気の影響、2Fへ持って上がる手間を解消

✅設置費用も高額で広い土地も必要

我が家のような庶民的なお家には無理かも…


室内干し

室内干しや部屋干しと呼ばれます。

乾きが遅く生乾き臭がするイメージですが、お家の換気がしっかりできている場合はそこまで問題はないという意見や、乾燥する冬場は加湿にもなり丁度よいといった意見もあります。

居室に物干しができる設備をつけて干す場合と、洗面所の近くに洗濯室(スペース)を設ける場合とがありますが今回は洗濯室を設ける場合で考えたいと思います。

メリット:洗濯効率の大幅アップ

好きな所に設けられるため、洗面所やお風呂の近くなど洗濯をしてから干すまでの動線を最短にする事ができます。

アイロンがけや簡単な裁縫ができるようなカウンターをつけたり、ファミリークローゼットを近くに設けたりすることで、洗濯だけでなく衣類に関する家事の効率が大幅にアップするでしょう。

メリット:外気温の影響を受けにくい

室内に干すのでバルコニーのように雨にさらされたり花粉などが付着したりということがないのはもちろんのこと、さらに気温の影響を受けにくいというメリットがあります。

サンルームの場合は外気温によっては寒かったり湿度が高かったりすることで洗濯物が乾きにくいということがありますが、断熱性が優れある程度室温を一定に保つことができるお家の中であれば特定の季節に乾きにくかったりという事が少なくなります

デメリット:費用が高額

例えば想定したお家に2帖ほどの洗濯室をプラスして設ける場合、いわゆるその建物の坪単価1坪分が追加になります。要は洗濯室の分お家が大きくなるという事です。

注文住宅の坪単価はピンキリですが50万~70万でしょうか。

ただし長期的に見た場合、同じ面積のバルコニーを設ける場合の費用と比較すると安く済む可能性があります。バルコニーは防水加工の劣化によるメンテナンス費用が必要だからです。

デメリット:外と比べて乾きにくい

室温が保たれているとはいえ、外に干す場合と比べて乾きにくい事は確かです。

室内干しで乾燥にかかる時間は晴れた日の外に干す場合と比べて倍ほどの時間がかかるとの情報も…。その原因となるものは空気の滞留によるものです。

外に干した場合は自然の風が洗濯物の水分をさらっていってくれますが、空気が滞留した室内だと湿気の逃げ場所がないため乾きが遅くなってしまいます。

ですので室内干しをするための部屋には換気扇(24時間換気の排気口)を設けるのが良いでしょう。そうすることで空気が通りやすくしつつ、排気口から湿気を抜けさせやすく出来ます。

ちなみに室内干しのためにこういった商品もあります。

除湿をしながら風を送ることができるため通常のサーキュレータとくらべて乾かすのにかかる時間が短縮できます。その分電気代もかかると思いますが部屋干しメインになる場合はこちらもオススメです。

室内洗濯スペース総評

✅洗濯してその場で干すことができる!効率大幅UP!

✅雨風の影響だけでなく気温の違いを受けにくい

✅頻繁に室内干しをするなら居室ではなく洗濯室に

✅乾きにくさは換気計画やサーキュレーター等で補うと光熱費はかからない


まとめ

今回は自然乾燥編ということで3つの洗濯乾燥方法をご紹介しました。それぞれのご家庭の考え方やライフスタイル等と照らし合わせて参考にして頂けると嬉しいです。

次回は乾燥機を使った乾かし方についてご紹介します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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