注文住宅にかかるお金って?

住宅豆知識

こんにちは、ふみたです。


先日は久しぶりにショールーム巡りをしてきました。大阪のグランフロントにはいくつかのショールームがあります。

パナソニック

タカラスタンダード

トクラス

WOOD ONE

サンワカンパニー

他にもインテリア関係のショールームなどがあります。

ショールームで豪華な仕様の設備を見るとアレもコレも採用したい!

・・・となってしまいますが、お家づくりに必要なお金は当然設備だけではありません。お家づくりにかかる総額を想定しながら必要な設備の検討をし、時には取捨選択をする必要があります。


ということで今回は

お家づくり計画中

住宅メーカー検討中



このような方に向けて、

どんな費用がどれくらい必要なの?



といった事をご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧ください。

建設工事費用

建物を建てるのに直接必要な費用です。建物に使われる建材や設備の費用はもちろん、工事に必要な足場や電気、水道、トイレ等の仮設工事費用などの費用が必要となります。

建物本体費用



1平米や1坪あたりの単価に広さを掛けて算出されることが多いです。この場合、標準で使われる建材、設備の費用が含まれており、「床材がいくら、木材・金具がいくら・・・」という詳細よりもシンプルで計算のしやすい資金計画を行うことが出来ます。また、以下のような項目ごとの大きさや数によって金額が変わる場合もあります。

床面積建物内の床の広さに応じて変わる金額です。
ポーチ・バルコニー・吹き抜け面積建物内の床以外の広さに応じて変わる金額です。
部屋、納戸の数標準でいくつまで、と決められている場合があり、それを超える数を設けると追加料金となります。


住宅メーカーはもちろん、その中のグレードによって単価が変わることも

いわゆる「坪単価」は本体価格を指すことが多い。



付帯工事費用

住宅メーカーによって呼び名や内訳の仕方は様々ですが、本体価格と合わせて必要な費用です。

仮設電気・水道費用工事に必要な電気・水道代金。またその申請、設置にかかる費用。
現場設備費用仮設トイレ、足場、囲い等の費用。
運搬費用資材運搬費用。動線や高低差などの条件によって割増しになることも。
残土処分費用敷地の土の処分費用。基礎の大きさ=1F床面積に比例します。
廃棄物処分費用廃材等の処分費用。
敷地、地盤調査費用敷地の測量や地盤調査にかかる費用。



また敷地条件によってこれらの費用が別途かかる場合があります。

水道・電気・ガス、排水等工事費用元々が宅地でない場合など、ライフラインが整っていない場合、新たに工事をする必要がある可能性があります。
地盤改良費用建物を建てるのに必要な強度の地盤でない場合に補強を行うための費用。
駐車場代工事中、敷地内に車両が停められない場合にかかる駐車場代金。



付帯工事費用総額は建物本体価格の2~3割程度は必要。



オプション費用


設備や建材のグレードアップ、造作家具などの作成費用、特殊な施工を行う場合の費用です。

また、標準の数を超える部屋数や収納、小さいものでいうとコンセントなどを追加する場合もオプション費用に含まれるといって良いでしょう。

代表的なオプションの例をご紹介します。

建具、屋根材、外壁等の建築設備断熱性や外観に関わるものであることが多いです。
水回り等の住宅設備キッチン、お風呂、洗面、トイレ等の機能や見た目をグレードアップさせます。
ロフト、スキップフロア、屋根裏収納など特殊なもうひと空間です。
小上がり和室、下がり天井、造作ニッチなど空間を個性的にさせるための造作です。
空調、換気システム標準外の空調や換気システムを採用する場合の費用です。
その他太陽光、蓄電池、TVアンテナ、防犯グッズ、造作家具、室内金物など


オプションは希望するまま入れるとキリがない。残念ながら一番後回しで考えるべき。



申請手続関連費用

法的な申請や、公的評価のための申請があります。


費用はかかりますが、申請を行い性能の高い建物との認定をしてもらう事で減税や火災保険の割引を受けられ、結果的にお得になるパターンもあります。

また地域や立地条件によって必要な申請がある場合があります。

確認申請・検査費用建築基準法に基づいた申請や検査を行うための費用です。
長期優良住宅・性能評価申請費用建物を公的に評価してもらうための申請費用です。
その他申請費用地域によって必要な申請にかかる費用です


法的申請と長期優良住宅申請だけなら40~50万だが設計料等を含んでいる場合はもう少し高くなることも。


登記・融資関連費用

登記費用


建物の所有権を定めるための費用です。

かばんに入るようなものなら名前を書いて持っておけば良いのですが、土地や建物といった不動産はそういうわけにいきません。法的な手続きに基づいて所有者を定める必要があります。

また、住宅ローンを利用する場合は抵当権の設定も必要です。

このような手続きを登記と言い、その専門家である司法書士に代行してもらうのが一般的です。

印紙税建設請負契約時に必要な印紙税の費用です。
建物登記費用表示・所有権保存・抵当権設定登記のための司法書士報酬、登録免許税。

印紙代は契約金額によって変動。現在は軽減措置により5000万円までの印紙代は1万円。

登録免許税は固定資産税評価額より算出される。

司法書士報酬はまちまちなので、可能なら自身で調べてお願いした方が金額的には安心できる。

住宅ローン関連費用

住宅ローンを利用する場合は借りる金額と返済期間に応じてかかる金利はもちろん、手数料などそれ以外の費用も必要です。毎月の支払いに上乗せして支払うことができるものもありますが、最初に現金で必要な費用もあります。

印紙税住宅ローン契約時に必要な印紙税の費用です。
手数料保証会社関連手数料です。一律の額な事が多い。
保証料借入金額と返済期間に応じて支払う費用です。一括払い、もしくは金利上乗せ型。
融資手数料借入金額に応じて支払う費用です。一括払い、もしくは金利上乗せ型。

住宅ローン契約のための印紙代は軽減措置の適応外のため5000万円まで2万円。

保証料不要の住宅ローンは融資手数料が必要な場合が多い。もしくは保証料型と融資手数料型を選べる住宅ローンがある。

まとめ

上記項目をまとめたものになります。また、建物本体価格を1800万円とした場合の想定費用も合わせて記載します。

A:建物本体費用1800万円
B:付帯工事費用360万円(本体価格の20%で計算)
C:オプション費用300万円(適当。恐らく我が家で現状これくらい・・・。)
D:消費税246万円(A+B+Cの10%)
E:申請手続き関連費用50万円(事例より)
F:登記費用29.2万円(登録免許税/保存登記A+Cの0.4%、抵当権設定登記A+B+C+Dの0.4%+司法書士費用10万円)
G:融資関連費用66.5万円(A+B+C+D=2706万円を借り入れ/2.2%+手数料5万円+印紙税2万円)
合計2851.7万円

これをみるとよく目にするような本体価格や坪単価からの計算だけでは到底お家は建てられないことがわかります。比較的抑えの利くオプション費用とそれにかかる費用を除いたとしても2500万円前後、本体価格の1.3~1.4倍は見ておいた方が良さそうです。

そしてさらに、お家づくりに必要な費用はこれだけではありません。

土地代金+関連費用

外構工事費用

家具・家電

火災保険料

これらの費用も合わせてかかります。

住宅費用は注文住宅に限らずマンションであっても建売一戸建てであっても、はたまた賃貸住宅であっても、思いがけない費用はかかります。注文住宅の場合はその項目の数と金額が大きくなることが多いように思います。どんな費用がかかるのかを事前に調べ、知っておくことで早めに決断することが出来たり気持ち的な備えが出来たりします。

一番怖いのが契約後、もしくは土地購入後になって思いがけない金額になってしまったら・・・という事です。

そのようなことにならないようにしっかり調べて資金計画を立ててから行動するようにしましょう。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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