こんにちは、ふみたです。
今回は注文住宅における「オプション」についてです。
注文住宅の空間づくりや設備、壁紙などを考えている時って一番ワクワクする時間ですよね。
ショールームにいってモデルプランやサンプルを実物で見た時のテンションの上がり方や、設備の一つ一つを比較しながら採用の検討をしていく様は注文住宅ならではだと思います。

せっかく性能を高めるんだし、ちょっと高いけどあの設備も追加しよう!

この外壁に憧れて家を決めたんだ!今の資金計画なら大丈夫!
・・・ちょっと待って!ホントに予算大丈夫??
コチラの記事で取り上げたように、注文住宅にはたくさんの費用が必要です。
気に入ったものや質を高めるために仕方ない
…と入れたいままに入れていくとコストは一気に跳ね上がります。
住宅メーカー検討段階やお家づくりを計画した初期段階でアレコレと妄想を膨らまし過ぎると
後々採用するものより諦めるものの方が多い
ということにもなりかねません。
オプションは憧れと諦めのループに陥りやすいうえ住み始めてからの後悔にもつながっていく、注文住宅を選んだ方がはまっていく一番の「沼」だと思います。
このような事をなるべくなくすには
①住宅にかかる費用を把握したうえで
②本当に必要だと思うものを考える
①は先述の記事をご覧いただくとして
今回は我が家で検討中、もしくはほぼ決定のオプションと仕様についてご紹介します。
どういった魅力があってどういった価値を得られるか
までご紹介できればと思います。
打ち合わせ前で金額や問題点などをまだまだ把握できていないものも含みますが
オプションってどんなものがあるの?という方
同じように採用するオプションで悩んでいる方
このような方々に自分たちに、本当に必要かどうかを考えるための参考にして頂ければと思います。
本体部分のオプション
今回は構造、断熱などの施工に関する建物本体部分のオプションについてです。
我々の場合、暮らしやすさだけでなく住宅の劣化をさせない、ランニング、メンテナンスコストをかけないという所が目的となりますので、オプションとして追加でかかる費用<ランニング、メンテナンスコスト下がり値である必要があります。
ちなみに前提として我が家の場合、標準でUA値0.5W/㎡K以下(カタログ値で0.38W/㎡K)となる仕様です。省エネ区分地域は6でHEAT20でG1~G2レベルといった所です。

これほど多くの基準が存在する中で思うがままに性能を上げるのではなく、どれほどの基準を満たせば快適に暮らしつつコストバランスをとることが出来るかが大切なポイントとなります。
窓
標準の樹脂サッシペアガラス窓→樹脂サッシトリプルガラス窓に変更

住宅の中で最も温度の出入りがあるのが窓です。
暮らしやすさや省エネのためにはエアコンで調節した室温を外に逃がさない、また外気温を室内に影響させないことが一番のポイントですが、それを叶えるには窓の性能なくしては成り立たないという事です。
今回我々が採用した窓はYKKap/APW430という樹脂サッシトリプルガラスの窓です。樹脂サッシトリプルガラス窓は他の窓に比べてこのようなメリットがあります。
建物の内と外の温度の移動を抑えることが出来る→住宅の暑い、寒いを軽減
サッシの結露を抑えることが出来る→結露による湿気、カビ、ダニの発生の軽減
またデメリットも存在します。
アルミサッシに比べて窓枠が太いため同じサイズだとガラス部分が小さい→開放感が減る
シングル、ペアガラスに比べて重たい→歳をとると開閉に苦労する
※窓については改めて詳細な記事にしようと思います。
住宅の高断熱化には窓の性能が不可欠
サッシの結露を抑えることで住宅の劣化の軽減、カビやダニの発生を抑えられる
窓枠が太い、重たいなどのデメリットもある
ルーフィング
標準のアスファルトルーフィング→改質アスファルトルーフィングに変更
屋根下葺き材とも呼ばれるもので、建物を雨から守るためにとても重要な建材です。一般的に標準で使われるアスファルトルーフィングと比べ、耐用年数が上がりますのでメンテナンスコストを下げることが出来ます。

上記は最高の下葺き材とも呼ばれるマスタールーフィングの経年変化を表したグラフですが、標準のルーフィングが10年前後で硬化してしまうのに対して高耐久下葺き材は30年~40年、マスタールーフィングは60年経っても経年変化はほとんど見られない事がわかると思います。
10年そこそこでこのルーフィングの補修や葺替えが必要だとすると、そのメンテナンス工事費用を10年おきに拠出するなら最初から長持ちするルーフィングを入れておく方が住宅にかかる生涯コストは下げられると考えました。
ちなみに我が家の場合は上記マスタールーフィングではなく、外壁や屋根材と同様の「KMEW」というメーカーの「イーグルガード」という改質アスファルトルーフィングを採用しますが、KMEWのホームページのラインナップになかったり耐久性根拠を示すものを見つけることが出来ませんでした(誰か知っていれば教えてください)
ルーフィングのグレードを上げることで雨漏りのリスクも下げつつ、メンテナンスコストを下げることが出来る
玄関扉
標準のYKKap/ヴェナートD30→イノベストD50に変更
玄関はお家の顔とも言えるでしょう。玄関扉が良いだけでそのお家の全体のグレードが一つ上がったような気にさえなります。
また玄関扉は見た目だけでなく、断熱においても超重要な要素の一つとなります。
我が家で採用を予定している玄関扉は「YKKap」の「イノベストD50」という製品です。

断熱性能を表す熱還流率は仕様にもよりますが、0.95~1.55と標準のものと比べて半分以下の値となります。
玄関さえも暖かくなり、リビングから玄関ホールに出た時に寒いということが少なくなります。お風呂やトイレに行くのにホールを通るような間取りの場合にも暮らしやすさを実感できるでしょう。
また、扉厚は標準のものと比べると+2.8mmも厚く重厚感が出るため高級な質感を得られます。
玄関扉のグレードは見た目や質感などのデザイン性だけでなく断熱性(過ごしやすさや光熱費)にも影響する
屋根断熱強化
屋根断熱230mm→280mmに強化
戸建て住宅特有の悩みのひとつとしてこのようなものがあります。
2階が暑い
太陽の熱を一番受けるのは屋根、その熱が一番影響する室内が建物の最上階=一戸建ての多くは2階となります。上記2階が暑いという悩みの多くは屋根断熱もしくは天井断熱(以下屋根裏断熱)を強化することで解決できます。
屋根裏断熱は専門家の方から、壁の断熱の倍の厚さぐらいはあったほうが良いという意見があります。
これに倣って、我が家の屋根断熱も住宅メーカーに相談の上280㎜という厚みにすることを検討しています。
屋根裏断熱をしっかりすることで、「暑い2階」問題が解消される
まとめ
以上、我が家で採用した(検討中のものも含む)本体部分のオプションをご紹介しました。改めて内容とどういった効果を得られるかをまとめます。
窓の強化→断熱性、エネルギーコスト削減、カビ、ダニ発生の抑制
ルーフィングの強化→雨漏りリスクの軽減、住宅の生涯コストの削減
玄関扉の強化→断熱性、エネルギーコスト削減、デザイン性、高級な質感
屋根裏断熱の強化→断熱性、エネルギーコスト削減
最後に
冒頭で「オプションの魅力と得られる価値」という表現をしましたが、今回ご紹介した設備自体、もっというとそれを使ってつくる家自体に本当は価値などなく、それによって得られる暮らしに価値があると思います。
住宅において限られた予算の中で優先すべきものは、求める暮らしにどのような事を求めているかによって人それぞれです。特に注文住宅のように自分が決められることが多いと手段と目的の区別ができず、本当に優先するものを見失ってしまう事もあります。
お金が大事だから安い家を建てる
暖かい家にしたいからお金をかける
こういう認識の方がいればもしかしたら後々後悔の沼にはまってしまうかも?
次回、オプションの悩み第二弾「住宅設備編」です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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