こんにちは、ふみたです。
前回までの「一条工務店 i-smile」についての続きです。
i-smileなら高性能な住宅を実質負担も少なく建てられる
希望プランも決まり見積もりも頂き、さあ泉北ホームとどっちにする?
我々は一条工務店でi-smileの見積もりを頂き説明を受けたのですが、その直後に泉北ホームに契約の意向を伝えました。
本来ならじっくり比較してからから決めたかったのですが、
そこにたどり着く前に一条工務店では家づくりをしないことに決めることとなりました。
ということで今回は
・一条工務店を断念した理由
・泉北ホームとの比較
をご紹介したいと思います。
一条工務店を断念した理由
結論から言うと、
一条工務店の営業さんに不信感を抱いた
ということです。
初回の見学の時やタブレットをわざわざ持ってきてくれた時とは明らかに違うその態度によって
我々が一条工務店に抱いた憧れなどは一気になくなってしまいました。
まずはそんな打ち合わせの状況をご紹介します。
初めての見積もり確認へ
訪問前に我々は夫婦で現状の整理を行いました。
恐らく見積もりの総額はi-smileのほうが少し高い
それでも一条工務店で建てられるなら・・・
希望額にするためにプランの変更やオプションの仕分けを行うか、そのままお願いするか
i-smileのタブレットで選んだプランとオプションの費用から考えれば、
すでに頂いている泉北ホームの見積もりと比較するとi-smileの方が少し高くなるだろう…と思っていました。
希望額に収めるには、プランを少し小さめのものにするか選んだオプションをいくつか外すか。
それとも金額次第ではそのままの仕様でいくか・・・
いずれにしろ、今回は一条工務店で初めて見積もりを見せてもらいます。
そこから仕様と金額とを調整をしつつ最終決定に向かうものだと思っていました。
また、一条工務店のモデルハウスへは4,5ヵ月前に一回訪れただけでしたので、決定の前にもう一度じっくりと見たり、工場見学や宿泊体験なども行いたいと考えていました。
これがスタートのつもりで打ち合わせに向かいました。
見積もりは思ったより高かった
そうして始まった打ち合わせ。
前回の記事でご紹介したような、見積もりや太陽光発電メリットの説明のほかにも、
快適性、地震やシロアリ対策、住宅の生涯コストなどの話を一条工務店の設備や強みを交えて説明を受けました。
見積もりに記載の総額はこの時点で、検討中の泉北ホームの見積もりと比べて500万円程度高い金額となっていました。
ですので、素直な印象としては
やっぱり思ったより高い・・・
口には出さずこのまま、「一度検討します!」と持ち帰っていれば、もしかしたらi-smileを建てていたかもしれません。
後で比較してみてわかったことですが、記載の仕方や太陽光発電メリットなども加味すると、見積もり上の金額の差はそこまで重要ではなかったからです。
また、i-smileのほうには我々がタブレットでポンポン入れたオプションの費用も入っているため、当然といえば当然です。
これらを精査することなく総額を見て少し高いなと感じた我々は、一通りの説明を受けた後、営業さんにこう言います。
金額のことで少し悩んでいます
営業さんの様子が・・・?
そう言った我々に対して営業さんは
金額…ですか。
それならこれ以上検討する余地はありますかね?
え?
え?
いや、正直もう無理そうですよね?これ以上は無駄でしょう?
座っていた椅子にふんぞり返るような姿勢で、こういう言い方をされてしまいました。
私は驚いて言葉が出ませんでしたが、隣の嫁さまを見ると
一度持ち帰って検討します
・・・
これは怒っているに違いない!
営業さんがこうなった理由は?
そうして打ち合わせを終えた我々は、怒る嫁さまをなだめつつ何が起こったのかを整理しました。
予算的にi-smileを建てるのは難しいと思われた?
本気で一条工務店と契約するつもりがないと思われた?
自社の商品を値段も含めて理解してもらえなかったことに機嫌を損ねた?
まず、営業さんが急にこのような態度になったのは、見込みがないと思われたのだと思います。
他の大手住宅メーカーからも金額的に見込みがないと思われた瞬間を感じ取った事はもちろんあります。
契約もしていない我々に対して「見込みがなくても最後まで親切にしろ」とは思いません。
だからといって、こういった投げやりな態度で嫌味のようなことを言われるのは、いかがなものかと思います。
人間同士のやりとりとしてこの営業さんの態度は適切ではないと感じました。
ただし自社の商品について「値段が高い」と言われるのはあまりいい気分ではないことは理解できます。
ましてやi-smileは一条工務店の中でも比較的低コストな住宅商品です。
それですら、値段が・・・というなら「もう無理でしょ!」と思うのもわからなくはありません。
愛着があればあるほど、自信をもって紹介した自社商品を他社の商品と値段で比較されるのは悔しいことです。
この営業さんもこういう思いを持った方だったかもしれません。
しかしそれを差し引いたとしても、このまま家づくりをお願いしたとしてもいずれ不満が出てくるだろうと思い、これ以上i-smileの検討は行うことなく泉北ホームにすることに決めました。
泉北ホーム「プレミアム+サーモ」と一条工務店「i-smile」の比較
仕方なく泉北ホームになったような言い方にはなってしまいましたがそうではありませんので・・・
我々はしっかりとした比較を行う前に決定することになってしまいましたが、
どちらにしても結果的には泉北ホームを選んだかもと思います。
改めて比較してみると性能や価格帯も似ており、甲乙つけがたいものだったと思います。
そんな2社の金額面での比較をご紹介します。
建築費用の比較
見積もりに記載の総額では500万円ほどi-smileの方が高かったとご紹介しましたが、
これにはオプションの額が入っていることはさることながら、見積もりの総額に含まれる金額が2社で記載の仕方に違いがあったため実際にはそこまでの差はありませんでした。
そういったことを加味して2社の金額を比較するために、
泉北ホームプレミアムとi-smileの標準仕様を比べ、お互いに備わっていないものを費用として足します。
泉北ホームに断熱強化オプションである+サーモを。
i-smileには住設やベタ基礎などのオプションを足し、仕様をそろえて比較します。
さらに、太陽光発電システムの費用や土地や外構などそれ以外にかかる費用を組み込み、消費税を含んだ合計額を計算します。
泉北ホーム (プレミアム仕様) | 一条工務店 (i-smile) | |
---|---|---|
建物工事費用 | 1975万円(約120㎡) | 2003万円(約109㎡) |
太陽光システム | 128万(7.56kw,蓄電池なし) | 202万円(11.55kw,蓄電池あり) |
ベタ基礎 | 標準 | 30万円 |
キッチンオプション | 標準 | 45万円 |
浴室、洗面、トイレ オプション | 標準 | 18万円 |
エアコン | 標準 | 12万円 |
玄関ドア、網戸、カーテン | 標準 | 39万円 |
断熱気密強化 | 124万円(+サーモ) | 標準 |
その他、土地、外構など | 2000万円 | 2000万円 |
合計(消費税込み) | 4450万円 | 4584万円 |
そうして計算すると、134万円ほどi-smileが高くなることがわかります。
ご紹介した金額は見積もりを参考に、比較のための例として
使用しており、我が家の実際の仕様や金額とは異なるものもあります。
住宅ローン返済総額と月々の実質負担額の比較
次に、この額を丸々住宅ローンで借入れ、返済した場合の月々支払額と総支払額のシミュレーションです。
(変動金利0.57%/35年で計算)
泉北ホーム | 一条工務店 | |
---|---|---|
月々支払額 | 116,897円 | 120,417円 |
総額 | 4910万円 | 5058万円 |
そうすると総返済額の差は148万円となりました。
そこから太陽光発電メリットを差し引いて、月々の実質負担額と実質負担の総額を比較します。
泉北ホームの発電メリットはi-smileに対して蓄電池メリットを除き、65.5%(太陽光発電容量の割合)で計算しました。
泉北ホーム | 月々実質負担額 | i-smile | 月々実質負担額 | |
---|---|---|---|---|
太陽光発電メリット10年まで | 15,149円 | 101,748円 | 24,560円 | 95,857円 |
太陽光発電メリット20年まで | 8,165円 | 108,732円 | 15,863円 | 104,554円 |
太陽光発電メリット30年まで | 7,785円 | 109,112円 | 15,283円 | 105,134円 |
メリット合計/実質負担総額 | 約373万円 | 約4537万円 | 約668万円 | 約4390万円 |
太陽光発電のメリットはi-smileのほうが295万円ほど多く、それを差し引いた実質負担額は147万円ほどi-smileのほうが安くなることがわかりました。
ここまでをまとめるとこのような感じです
住宅費用は134万円・住宅ローン返済総額は148万円ほどi-smileの方が高くなる
太陽光発電メリット総額は30年間で295万円ほどi-smileの方が多い
実質負担総額は147万円ほどi-smileが安くなる
比較をしてみて感じたこと
i-smileであれば設備の追加やグレードアップをオプションで行ったとしても、標準の太陽光発電容量とそのメリットのおかげで、総負担額は泉北ホームのプレミアム+サーモの価格を下回る可能性があることがわかりました。
恐るべし一条工務店の太陽光発電メリット
しかし、家づくりがスタートしてから完成するまでの期間で、泉北ホームに決めたことを後悔したことはありません。
その理由は大きくわけて2つあります。
太陽光メリット頼りに対する不安
前回記事でも述べたように、
太陽光システムにはメンテナンスや破損・故障による交換のリスクも生じます。
設置する太陽光の容量が多いほどそのリスクは増加します。
また、隣地・天候などの外的要因によって試算通りに発電してくれないといったことも考えられます。
我々が実際に採用した泉北ホームでの太陽光発電は、上記シミュレーションより少ない5.04kWのものに止めました。
同じシミュレーションを5.04kWで行うと、i-smileとの実質負担総額の差はさらに開いてしまいます。
逆に泉北ホームでもこれ以上の太陽光パネルを載せていけば実質負担総額の差は縮められます。
それでもリスクや不確定要素のある太陽光を載せられるだけ載せるよりも、その分費用をおさえて別のことに使うほうが良いのではないかと考えました。
自由な広さと仕様で家づくりができる
i-smileは間取りの決まった109㎡のお家ですが、泉北ホームであれば広さも間取りも自由に決めることができます。
今回比較したような120㎡の広いお家にすることもできますし、逆にコンパクトにしていけば費用を下げることもできます。
そうすれば実質負担額の差は縮まり、もしかしたら逆転することもあるかもしれません。
i-smileであればここからお家の大きさと費用を大幅に変えることはできませんが、泉北ホームであればそれが可能です。
実際に我が家は当初よりも少しコンパクトにしたうえで費用を下げ、納得のいく広さを備えたお家になりました。
また、間取りや仕様を決める打ち合わせ、住設や外壁・建具の種類などを選ぶという工程自体も注文住宅ならではだと思います。
これらを行っていた時は大変で悩ましくもありましたが、充実した期間だったと思います。
幸い担当者の方々にも恵まれ、出来上がった住宅の性能にも恵まれ楽しく家づくりを行うことができました。
30年後、本当にシミュレーション通りの負担額の差が生じたとしても我々にとっては、このように自由に家づくりをすることが出来た対価として納得できるものでしょう。
まとめ
見積もり的には思ったより高く金額について悩んでいた所、営業さんからは思いもしない言葉が
そのとのやり取りで不信感を抱き、それ以上一条工務店での検討をすることなく泉北ホームに決定
我々の場合、初期費用は泉北ホームの方が安くなるが、太陽光メリットのおかげで実質負担額の合計はi-smileの方が147万円ほど安くなる
しかし太陽光発電は故障などのリスクや不確定要素があるためそれ頼りになるのは不安
間取りや仕様をアレコレ悩んで選ぶという工程自体も価値のあるもの
結果的に泉北ホームで楽しく家づくりが出来た
今回は我々が一条工務店にしなかった理由と、i-smileと泉北ホームプレミアム+サーモの金額の比較をご紹介しました。
こうして我々は泉北ホームで家づくりを進めていくことになるのですが
これまでの記事でご紹介したように、i-smileも魅力的なお家であると思ったことに変わりはありません。
だからこそ当時はできなかった詳細な比較をし、そのうえで改めて泉北ホームを選んだことに自信を持つことができました。
私と同じように、この2つの住宅で検討される方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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