こんにちは、ふみたです。
前回、こちらの記事で我が家の基礎工事についてご紹介しました。
え、工程飛びすぎじゃない?
建て方の紹介は?
そうですよね。
でも我々基礎の完成後、次に現場に行った時にはすでにこの状態・・・
建て方どころか、窓サッシやら仮玄関扉まで付いています。
残念ながら注文住宅の醍醐味である、建物ができていく様は見そびれました
ということで我が家の建て方工事の様子はお披露目できませんが、
今回はその後から気密測定までの工事の様子をご紹介したいと思います。
サッシ取り付け
我々が現場を見に行ったのは工程表でいうところのこの辺りでした。
現場では大工さんがサッシの取り付けを行ってくれていました。
この下の黒い布は「水切りシート」というものだそうです。
Twitterで教えて頂きました!
サッシやガラスが結露した時にその結露水が木材を腐らせないようにするために施工されるようです。
また、リビングの掃き出し窓&シャッターや仮玄関も取り付けられていました。
工事のための出入りが頻繁にあるうちはこの仮玄関が付けられます。
こちらの記事でご紹介したマキアートパインのイノベストが入るのが待ち遠しいですが、まだまだ先のようですね。
断熱工事
その次は断熱工事の日に見学に行きました。
断熱材の吹付の様子はぜひ見てみたい!という希望があったのであらかじめ監督にお伝えしたのですが、
服とか髪の毛とかすごいことになりますよ!
ということだったので、その日の夕方ごろにお邪魔することに。
そしたらタイミングよく、吹付け後、はみ出ている分を削っている所でした。
天井までしっかりと断熱材が吹付けられていました。
吹き付け断熱材は施工した時はこの下の画像のようにモコモコしていますが、そのままだと上から気密シートや石膏ボードを付けることができません。
なので柱となっている木材の面に合わせて出ている部分を削り落としていくようです。
泉北ホームの気密測定について
いよいよ気密測定です。
建物の中に意図しない隙間がどれだけあるかを測定する試験
この測定から最終的に、
・相当隙間面積:1平米あたりにある隙間の面積
・総相当隙間面積:家全体の中ににある隙間の面積
・隙間特性値:隙間の特性、大きさの値
などの数値がわかります。
いわゆるC値というのは相当隙間面積のことで、総相当隙間面積を建物外皮の実質延床面積で割ることで算出できます。
気密測定=C値!
みたいに考えていましたがいろんな数値がわかるんですね
またスケジュール的には、我が家の気密測定は着工から約2.5ヵ月後あたりに行われました。
気密測定は多くの人が立ち会いたい工程だと思いますのであらかじめ、
「気密測定の日取りがわかったら教えてください」
と伝えておくと良いでしょう。
泉北ホームの気密測定は全棟で実施されるわけではない
泉北ホームといえば、
ベタ基礎&ダブル配筋
許容応力度計算による耐震等級3の取得
ZEH基準以上のUA値
どのグレードの住宅商品であっても全棟、これらの性能以上の住宅を建てることができる住宅メーカーですが、
残念ながら気密測定は全棟で行われるわけではありません。
気密測定には追加費用がかかる
では泉北ホームの住宅のうち、どういった建物であれば気密測定が実施されるのかというと
①気密測定オプションの追加
②プラスサーモ仕様にする
このどちらかで追加費用をかけて行うことになります。
測定の費用を出せばやってくれるのね!
と思った方は注意が必要です。
せっかく気密測定をするなら一か八か!ではなく、きっちり気密をとるための施工をしてから実施したほうが良いですよね。
ですので、気密測定自体は10万円程度で行うことができるそうですが、測定をするには別途、気密施工オプションも同時に行う必要があるそうです。
気密施工は1㎡あたり3000円ほどだそうです。
同じ泉北ホーム施主のはこさん、らすくさんはこのパターンで気密施工、測定をされたようなので参考にしてみてください。
プラスサーモにするとどう違う?
ところで我が家は、プラスサーモ仕様にて気密測定を行いました。
泉北ホームの断熱強化仕様
UA値0.38W/㎡・K、 C値0.47c㎡/㎡(平均実測値)の断熱・気密性能を備えた住宅に強化できる。
主な変更点は2×4→2×6にすることによる断熱材の厚みの増加、窓がAPW330→APW430にグレードアップ。
プラスサーモの場合、別途気密施工、気密測定オプション(以下、気密オプション)の費用をかけることなく気密施工と気密測定が実施されます。
プラスサーモの場合と気密オプションの場合では気密性能に違いは出るの?
結論から言うと、
同じ気密施工がされるのであれば、プラスサーモにしたからといって極端に気密があがるわけではない
と私は考えております。
その理由は
・仕様と、使われる設備の違いがそこまで気密性に影響しないと考えた
・過去に建てられた例から、そこまで違いがないと感じた
根拠としては乏しいため、こういった言い方をしております。
まず、プラスサーモ仕様になることで大きく変わるのは断熱材の厚みと窓のグレード(YKKapを選択した場合)となるのですが、
これによって気密にそこまでの違いが出るわけではないと思います。
YKKapのホームページやカタログにはこういった比較が掲載されていますが、気密性能に与える影響が2商品で違うというような記載はありませんでした。
断熱材に関しても厚みがあるからと言って気密性能が上がるわけではないと思います。
それから私が他の泉北ホームの施主ブログを拝見するに、気密オプションとプラスサーモとで建てられたお家のC値にそこまで違いがないと感じました。
このようなことから、気密オプションとプラスサーモで気密性に直接違いが出るわけではないと考えます。
ただし、プラスサーモにすると断熱性能は間違いなく上がりますよ!
我が家の気密測定について
そんなプラスサーモ仕様の我が家の気密測定についてご紹介します。
結果から申し上げると、C値 = 0.226c㎡/㎡とけっこうな良数値を出して頂きました。
測定当日の様子
気密測定当日は、午後から実施されるということでした。
予定時刻より少し前に現場に着く玄関ドアが塞がれ、掃き出し窓から出入りができるようになっていました。
中に入るとキッチンの窓にあたる部分に気密測定器が設置されていました。
この賞状みたいなのはここに出しておく必要があるんでしょうか…
また前回断熱材が吹付けられた壁、天井は気密シートが施工されていました。
スケジュールによっては気密シート施工前に気密測定を行う場合もあるようです。
逆に石膏ボード施工中の状態で実施されることも。
この時点で行われる気密測定の実施は、施工不良による隙間などがないかの確認のためでもあります。
なので測定結果次第では補修を行う必要が出てくるかもしれません。
完成に近い状態の測定値のほうが、実際に住む家の気密性能をより表すとも考えられますが、そんな状態で測定を行ってもし、大きな隙間があるとわかったら補修が大変になってしまいそうです。
いざ測定
それではいよいよ測定です。
測定には実施をしてくださる業者の方数人の他に、現場監督、大工さんが立ち合ってくださいました。
人が動いたりすると正確に測定できない、みたいなことを聞いていたため、測定中はその場で緊張しながら測定器の様子を見ていました。
1回の測定で5点(5回?)測定を行う
室内の空気を外に送り、気圧差と通気量を測定する
測定には10分ほどかかる
このような説明をしてもらいながら計測していきます。
このあたりの数値を見るだけでは我々では判断がつきません。
測定が終わると測定結果がプリントアウトされます。
と最初にもご紹介しましたがこのような良数値を出して頂きました。
後で聞いたのですがn値もかなり良い数値みたいです
ちなみに測定から数日後に最初にご紹介した「気密性能評価書」というものを頂けます。
そこにはC値、n値と合わせてACHというものも記載されています。
室内と室外の気圧差が50Paの時の漏気回数
台風や強風などの状況下での、隙間が住宅に与える影響の値
だそうです。
台風の時などで、強風時や気圧差がある時はその分隙間からの通気も多くなるようです。
このACHも数値が低いほど良いようで、我が家の0.52回/hもどうやら良い数値のようです。
まとめ
気密測定とは建物にある隙間の大きさを計測するための試験
気密測定を行う時期は着工から約2ヵ月半後。
全棟行うのではなく実施には気密施工・気密測定オプション、もしくはプラスサーモで、いずれも追加費用がかかる。
どちらで気密施工、気密測定を行っても気密性能には影響しない(と思う)
プラスサーモ仕様でC値:0.226c㎡/㎡ n値:1.15 ACH:0.52回/h
泉北ホームと監督、職人さんの気密施工技術に感謝
今回は我が家の工事の様子を気密測定中心にご紹介しました。
せっかく良い数値を出して頂いたので、気密性能のために気を付けたことなどがあればご紹介したいのですが
正直な所、我々は特に何もしていません。
現場チェックも全然できませんでしたし。
強いて挙げるなら、
必要のない窓は付けない
ということぐらいでしょうか。
設置する窓種によっては気密に影響するようです。
特に、横や縦にスライドして開くタイプの窓は気密的には不利なようです。
引き違い窓や上げ下げ窓ですね。
逆に開ける必要のないFIX窓は気密に有利な窓のようです。
ただし、我が家はバルコニーもなく建物が隣地に近いので、結果的に引き違い窓は1ヵ所だけでよく、FIX窓で済むような箇所も多くなりましたが、
庭に面した外と室内と一体化できるような空間を造ることができる
南から日射取得をたくさん望める
ような敷地やお家の設計だったなら気密のことはさておき、引き違い窓が増えるなどそれに応じた窓を取り入れていたと思います。
泉北ホームの気密施工は
これまで建ててきた数多くの施主の方の意見
気密施工の専門家による講習や現場管理などで得た知識や経験
現場の監督、職人さんの努力
などによってその技術が向上し、我が家を含めた最近の泉北ホームの気密測定での良数値に繋がっているのだと思います。
窓の選択を含め、施主が気密のために余計に悩んだり、労力や費用をかけずとも
高気密な住宅にすることができるのではないでしょうか?
泉北ホームを検討中の方、これから泉北ホームで建築される方に参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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